久しぶりに「
ブルーノート東京」に行った。その前に食べたパスタ&ピッザがあまりに美味しくて、ビール一杯でよい気分になる。最近は酒に弱くて・・・あ、まあいいか。
出演はテナーサックスの大物中の大物「
ジョシュア・レッドマン」!
おいらがレコード屋で勤め始めた頃デビューしたサックスのニューフェイス!、あ、もう15年くらい前か・・
でもかなりカッコ良い音を出していたのを覚えている。
「おお!この音!このサックス!絶対いい!」
しかしその後、「
ジェームス・カーター」という、同世代のえらくファンキー&フリーキーなテナーに魅了され続け、ちょいとだけレッドマンのことあまり真剣に聴かなかった。
そうそうそう、ジャズファンなら知っている通り、ジョシュアはハード・ブラック系サックス、デューイ・レッドマンの息子。デューイは70年代に伝説的なヤバヤバテナーを吹き続けた。美神キース・ジャレットの美の意識を壊すことすらした、凄い?人。
レコードはチェックしていたが、そんなに真剣にならなかったジョシュア、しかし、とてつもなく素晴らしいライブだった。
とにかく音、音色が良い。そんじょそこらのサックスマンとはレベルが違いすぎる音、音色。これといって、特殊な奏法をした訳ではない。当たり前のように唄う、そんなサックスの音色が、なんと美しいことか!
さらにさらに、ジョシュアはサックスに限りないエフェクトをかけていた。ン?そうなん?通常のマイクにかけていたのはリバーヴやらディレイ系の音だろう。まあ、わかる。やりやすい。
ところが、マウスピース直に繋げたアウトプットは、あたかもシンセギターのように、様々なエフェクト、シンセを通し、あり得ない音を表現した!いやあ、凄い!!はあ、こんなこともう全然普通なんだ・・・と。ジャズってえのはいつだって新しいものと共に、新しく面白くなって行くもんなんだ、と!感動!。
「
ローランド・カーク」が、口からと鼻からと、で、3管同時演奏を行った凄みと面白み、それを21世紀のサックスマンは・・・
最高にファンキーでヒッピーでジャズだった。
ジャズってえのは、自分が信じて、ただ楽しい音を人様に魅せること。エリントンもホッジスもそうだった。アタッチメントは関係ない。エリントンがもし生きていたら、シンセ〜サンプラー〜プロツールス、で、最新のテク使って、最高のスウィングを聴かせたであろう!
なんてね、いろいろ考えた。いい夜だった。
だから翌日の土曜は、好きな鎌倉をふらりふらりしました。
イタリアのサックスの巨人、「
カルロ・アクティス・ダート」が舞殿でブロウした、鎌倉八幡宮を目指して・・・
遠ざかる夏を懐かしむ、木、空、仏殿、、そしてニャンコ!
気持ち良さそう。ジャズ??ふふふのふ。