「
高校時代」からの親友、Kは「
タワー」から「
HMV」に転職して、もう10年はいるんだろうけれど、元々はロック野郎だったのに、ジャズやらクラシックやらに精通した、とんでもない音楽怪物になったが、数年前、HMVの新宿に移動してきて仕事柄結構会ったりして
「呑みいかないとなあ〜」
「馬鹿、オメエとは呑みいきたかねえよ」
「ケッ!お前まだそんなもん聴いているの?だからお前は駄目なんだよ。これ聴け。これ!!」
と偉そう偉そう(笑)
なんだよ、おんなじもん聴いて育ったのによお!!!
ハイ、若き日の数々の失態見られてますから〜、だったんだけれど、今夜久々に新宿の店に行ったら
「ああ、Kさん?青森へ移動ですよ、店長になってます!!」
「ハ??????」
固まった。
なんだいなんだい!東京、というか多摩離れるなら一言言えよ、とも思ったが元々が猫の恋愛のようなタイプの人間、そう、他人に自分のことを殆ど言わないんだよね〜それでも一言欲しかった。しゃあないが。
どんな生活しているのかな?
「オメ〜が女だったら俺たち最高の恋愛をしたのにな、なんでオメ〜は男なんだよ!」
「アホウ!!Kもそう思っていたのかよお〜〜」
高1の時席が前後ろで、ロック話で意気投合し、考えたら、文化祭の有志バンドとかで毎年コンテスト出ていたかな?ある時期は毎日府中の喫茶店でカンカンガクガクの無駄話。ああ、青春。
「ライ・クーダーのG7はこうだよ」
「ありえねえなあ」
そんな会話しつつ互いにギターを持つ。
ジャズ一辺倒に走っていたオイラにブルーズの面白さを教えてくれたK。先日バンドで行った内房の別荘にもちょこちょこ来ていたK。30超えて珍しくオンナのことについてじっくり相談に来たK。年に数度会えば、バラガキ時代にすぐ戻れるくらい同じ音楽聴いていたのにね。
ハハハハ。遠いとこに行ったんだねえ・・・会いに行くほどの時間はない。
どうせ数年後
「なにしろ寒くてさ〜、お前青森知っているかよ??でもジャズ屋があってさあ」
とか言って国分寺あたりで呑むのであろう。
試しに今Kの携帯に電話したが、予想通り
「おかけになった電話番号は・・・・」
らしいねえ。
くたばる前にもう一度逢えたら嬉しいもんだ。
10代から20代にかけて出逢った友人で、男の価値は出来上がる。30超えて出逢った男友達に、それを求めるのは難しい。
と、言えるのはいつまでかな?
ー旅の役者と空ゆく雲は
どこのいずれで果てるやら