70年代というのと、昭和40年代、50年代というのは
絶妙に、気分的に違う。
75年を境に40年代は50年代になりのだが
その年は俺が小学校に入学した年で
今となっては、この年からの記憶はかなり鮮明である。
ということは、40年代の記憶は本当に赤子で幼児なのであり
曖昧でもしょうがないということで。
ただしキャンディーズ=昭和40年代、という記憶が
スーちゃんが亡くなるまでそんな感じがしていた。
実際には昭和48年から53年がキャンディーズの活動期間だったと
昨晩読んだ新聞には書いてあった。
ちょっと不思議。
だから53年か、小学3年生?当時の恋人(もちろん小学生レベル。交換日記とか、学校後一緒に駄菓子屋、とかその程度)の女の子が
「キャンディーズを一位にしよう!!」
と言ってみんなでベストテンという番組にたくさん
「微笑み返し」
のリクエストのはがきを書いた記憶が
突然蘇って来た。
改めて今、当時の演奏を見る。
リアルタイムで体験した感覚としては
キャンディーズは本当にアイドルだった。クラスの女の子がみんな唄っていた。
を、思い出した。
山口百恵は当時我々ガキんちょには難しかった。
ピンクレディーはキャンディーズの二番煎じとしか見られていなかった。
キャンディーズこそリアルなアイドルだった。
ただし昭和50年代は、80年代になったあと
ドアホウのようにきらびやかな時代になっていった。
俺は中学生になり中途半端な大人の体に変身してゆき
歌謡曲やアイドルなど
意識的にカッコつけて排除していたころだった。それは普通で当然のことだ。
だれもかもキャンディーズを忘れていった。
その後の事はしらない。
でもスーちゃんが死んでしまって
30数年前に熱狂していた自分をほんのちょっとだけ思い出した。
「私たち お別れなんですよ」
こんな言葉を生涯最後のライブで言えたらいい。
キャンディーズ すごい。
合掌